おかげさまでまる3年が過ぎました それと寒邪の話

みなさんこんにちは!
やっと世の中が少しずつ動き出しましたね。このまま完璧とは言えなくても、前に近い生活が送れるようになるといいですね。
本当であればオリンピックも終わって、金メダルがいくつとかあの選手がよかったとかそんな話ができていたはずなのに、本当に何が起こるかわからないものです。
自分の中では、新型ウィルスが動物間で流行していないことはせめてもの救いと思っています。動物に感染したようだ、という情報は世界各国でいくつかあるようですが、動物間で感染成立流行、というのはまだないようです。もしこれが起こったら、考えるだけでも恐ろしいです…。

さて、早いものでウッディ動物病院が開院してから9月27日でまる3年が経ちました。
素敵なお花が届きましたよ! 本当にありがとうございます!!

開院日を覚えていて下さるなんて感激です。
東洋医学を前面に出した動物病院が受け入れられるのか本当に不安でしたが、今では市外遠方からもわざわざ、鍼治療、漢方治療を求めていただけています。お問い合わせもずいぶん増えてきました。
もちろん、病気の種類やその子との相性によっては、良い効果が出ないこともありますが、良い効果が出ると飼主さんは本当に喜んでくださいます。
これからも動物の生活や治療に少しでもお役に立てるよう頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、最近めっきり寒くなりました。季節の変化がとても急です。
急な気温の変化が起こると、体調が崩れます。東洋医学的に、この季節の場合には本来は『燥邪』、つまり乾きが問題になります。肌がカサカサになったり、咳が出たり。でもこれだけ急に寒くなると問題になるのは『寒邪』です。寒邪は体の中に寒さとして侵入します。そして寒気を起こします。体表部から入った寒邪は体表部での戦いに勝つと、さらに侵入し、胃腸障害などを起こします。また痛みとしてあらわれることもあり、背中や首が弱い子、例えば持病として椎間板ヘルニアや神経筋疾患がある子は頸背部痛として症状を表します。
あとは一般論として、寒さは体の抵抗力を落とします。抵抗力は免疫力ともいわれますが、免疫が弱るととにかくいろんな問題が起こります。だから体を冷やさないように、と常々言われているのですね。

ここで簡単に動物の体を温められる方法をお教えします。
1 濡らしたタオルを絞って、レンジで温めます。
人間の手で触って熱くないくらい、ずっと触っていられるくらいの温度に温めてください。
2 腰や首の上に数分温かいタオルを当てます。
3 マッサージが好きな子は、この後軽くさすってあげてください。
これだけです。
首の付け根の背部と腰の上(しっぽの付け根の頭側)には、重要な『陽』のツボがあります。ここを温めると経絡に沿って体全体を温めることができます。
科学的に言えば血液に乗って温まっていくのでしょうが、首の後ろと腰の上は人間でも温めてもらうと気持ちがよいですよね。
ただ、嫌がったらやめてください。また真冬でも暑がりの子には逆効果なことがありますので注意してください。
くれぐれもやけどに気を付けて、気持ちよさそうだったら1回数分を1日に2~3回やってあげるとよいと思います。

人間も動物も体を冷やすとよくありません。
風邪をひかないようにみんなで気をつけましょうね。
痛みだけでなく、こんな時に鍼漢方ってどうなのかな、と思ったら遠慮なくお問い合わせください。
お待ちしております。