腰ヘルニア、眼、膀胱、てんかんの鍼治療(維持治療) 11月の予定変更のお知らせ追記

(11月3日追記)

会議のため以下の通り診療時間を変更させていただきます。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

11月17日(木) 午前通常通り 午後16:00~18:00

 

みなさんこんにちは。
今日は久しぶりに鍼治療と漢方で維持治療をしている子を紹介します。
忙しさにかまけて、ブログに治療の内容が少なくてごめんなさいでした。

ペキニーズのJちゃん。
この子はお引越しを機にこちらの病院での鍼治療を希望されました。
前の先生のところでも鍼治療をされていたのだそうです。とっても鍼治療が合うこのようで、寝てしまうこともあるとか。
本当だ、鍼中にうとうとしてる…。これは写真に撮らねば。

いや…Jちゃん…うとうとのままでいいんだよ…。
とってもカメラ目線ありがとう。凛々しい良いお顔です。家族の方にも撮っていただきましたが、どのアングルでもカメラ目線でした^^

目的は「てんかん発作の予防」「腰の椎間板ヘルニア(疑い)」「膀胱結晶(膀胱炎症状はなし)」「乾性角結膜炎(簡単に言うとドライアイによる角膜の障害)」「腹痛、おなかの張り」でした。
前の病院では3種類漢方薬を使っていたそうなのですが、今はどの症状も安定していたので1種類に減らしてみました。

東洋医学では腰と膀胱の症状は「腎(いずれも内蔵のことではありません)」、てんかんと眼の症状は「肝」、おなかの症状は「脾」が司っています。
東洋医学ではいろんな症状と「五臓(正確には六臓)六腑」が結び付けられていて、ほかに「心」と「肺」があります。
いろんな症状を持った子は「水(すい)」の不調を持っていることが多いので、この子は前に使っていた3種類のうち「水」の不調を安定させる漢方薬に絞り、全身をまんべんなく鍼をする方法にしましたが、今のところ症状はいずれも安定しています。てんかんの予防に頭にも鍼をしています。本当は目の症状があるので目の周りにも鍼をしたいのですが、元気よく動くので他の部分に置き換えました。

漢方薬は一つの症状に1つではなく、関連のある症状をまとめてどこにおおもとの不調があるのか考えて処方を考えます。難しいのは動物は自覚症状を表してくれるのですが、「話して」くれないことです。漢方薬はどういう症状で「どう感じているか」が重要な事柄なんです。動物の場合は飼主さんに同じことを言葉を変えて何度も質問して、本人(犬?)がどう感じているかを予測します。これが正しい時はものすごく効きますし、正しくないときは全然効きません。漢方薬の効果を見てあとで診断をすることもあります(診断的治療)。

症状の聞き出し方がもっとうまくなれば漢方薬はもっともっと役立つはずです。
日々精進ですね。
Jちゃんがもっともっと健康になりますように。
いよいよ冬が近づいてきました。胃を冷やさないように温かいものを食べましょうね。