みなさんこんにちは。
自粛生活にもすっかり慣れてしまって、休みはどこにも行かないで1日中ツタンカーメンになっているのが普通になってしまいました。
これではいかんです。そう思い、自宅での運動は継続しています。テレビを見ながらやるのでついつい腹筋運動が止まってしまいます…。
7月の診療時間変更のお知らせです。
7月28日(火)午後 16時15分から18時00分までの受付
となっております。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
最近、つらい症状を抱えている子が本当に多いです。5月末から6月中ずっとです。申し訳ないと思いつつ、ブログの更新ができる状態ではありませんでした。
胃腸症状、発熱、膵炎、心疾患や腎疾患など持病の悪化…挙げればきりがありませんが、とにかくなんでこうもみんな同時期に具合が悪くなるのだろうと思いました。
この時期はやっぱり、状況を考えるとやっぱり『湿(しつ)』そして、『熱(ねつ)』、これらをあわせて『湿熱(しつねつ)』といいます。湿はむくみやだるさ、関節などの痛み、胃腸障害などが特徴で、漢方の世界(本当は中獣医学)ではそれがたまっていると熱を発するといわれています。そしてその熱は漢方でいうところの『肝(かん)』『心(しん)』『脾(ひ)』を傷害します。そうすると、食欲不振、発熱、不眠、イライラ、夜鳴き…たくさんの悪い熱を伴った状況に陥ります。重症度によってはより深刻な状態になります。
実はこれ、自分のことでもあって、もともと自分はどうやらもともと『腎(じん)』が弱く、『湿(しつ)』がたまりやすい体質のようです。この体質は老化が速い(例えば白髪とか、筋肉の衰えとか、顔のしわとか…)、胃腸が弱い(すぐトイレに行く)、だるくなりやすい、疲れやすいとか、めまい、こういった体質です。これらのなじみのない用語は一回自分で自分の体質(『証(しょう)』といいます)を知るととっても身近なものになります。
自分の本当に困っている症状は、めまい、です。疲れるとすぐ出ます。弱いのから強いのまで。でも、強いめまいが出たら逆に「あ、休まなきゃ」と考えるようにしています。これ、体のサイン(悲鳴ともいう…)ですから、これを大事に考え、自分で未然に対処する(『養生(ようじょう)』する)、のは漢方、中医学の基本中の基本、とっても大事です!!!
人間用ですが、こちらの未病チェックシートはどうでしょう。質問に答えていくと自分の体質がわかります。
今探してたら新しいサイト見つけました。 質問が60問もある! 試しに自分でやってみたら…
ほらね…ほらね…?
体型までそっくりじゃないですか。結果を読むとお酒を控えてなんて書いてあります。なんか無駄に傷ついたじゃないですか…(自業自得)。
さて! 今月のワンちゃん紹介。N市のラブラドール、パンチ君。なんと14才5か月! とっても長生きですが、とっても元気でご機嫌がいいです。目つきがいいでしょう?目つきがしっかりしている子はとても治療によく反応してくれるんです。
この子は背中に痛みがあって、たまにつらくなります。痛みが出ると体が側弯(曲がってそること)し、声が出たりします。普段から漢方薬2種と頓服の鎮痛剤で治療しています。NSAIDsに代表される鎮痛剤は若齢の子と高齢の子には副作用が出やすかったり、体質によっては全く受け付けない子もいます。人間でも頭痛薬が合わない方、いますもんね。パンチちゃんは痛みが出ないように時々鍼に来てくれます。滑り止めの『ヨガマット』これは本当に役に立ちます。マニィちゃんちの飼い主さんに教えてもらいました。
いつも痛みに注意して、痛み止め効果のある漢方薬をいつもベースに考えていたのですが、あまり反応が良くない時があり、方針を変更し2種類使っている漢方薬の1つを、体の『気』を高めるものに変更したところ、てきめんに元気が出て、体の痛みも引いたようでした。
やはり漢方は思い込みでなく、その時々の体質をちゃんと見極めて、症状にとらわれずに考えるべきだと、とても勉強になった出来事でした。
パンチちゃん、また鍼に来て、ますます元気に長生きしましょうね!
みなさんも、いろいろ大変なことがあると思いますが、こちらにお役に立てることがあったら何でも話してくださいね。