驚く怖がりにもいろいろ 同病異治のお話 ウッディ動物病院 in ウッディ動物病院2追加

みなさんこんにちは。

ウッディ動物病院ももうすぐ3歳。早い…早すぎる…。
そんなお祝いに、お菓子のお家を頂きました。実は2回目。いやはや、このクオリティの高さには驚かされます。
中にはびっくりシュークリームがいくつも入っていて、おいしくいただきましたです。
本当にありがとうございます。2枚目のバックのチャーハンは気にしないでください(汗)

毎日暑いですね。昼間に土手をウォーキングしていると頭が焼けそうです。なので夜歩いているのですが、満月が昇ってくる日がありました。結構きれいでした。横に光っている星は木星です。映っていませんが真横に土星、肉眼でも見えませんが冥王星、ちょっと離れた同じエリアに海王星があります。なんだかすごいですね。惑星が集まると何かあるんじゃなかったですっけ???
ってしばらくしてたらまた同じエリアに火星が昇ってきたという…こんなの見たことないのですが、本当に大丈夫???と大きなお世話なことを思いながら土手を歩くのでした…。

最近自分が飲んでいる漢方薬は悪い水(『痰湿』といいます)を追い出す働きがあります。そんなに激しい痩せるような運動していないのですが、体重が3㎏近く減りました。ということは、そんなに水をためて…ということです。
どうして水をそんなにためてしまうのかというと、冷たいものの飲みすぎや代謝の低下、東洋医学的に言うと、自分は腎が弱いので、腎陽が足りないのだと思います。冷たいものの飲みすぎ…やっぱり毎晩の『おビール』でしょうかねぇ…違うと信じたいですけどねぇ…。

さて、突然ですが、お化け屋敷が大の苦手です(ほんとに突然何を言うか)。
最近は密を防止するために、車に乗って車の外から怖がらせてくれるサービスもあるようですが、みなさんはお化け屋敷得意ですか?
自分は、小さい頃の地域のお祭りでお化け屋敷があって、その入り口のところにろくろ首のオブジェがあって、一定間隔であがったりさがったり。小学生くらいの時でしょうか、そこに無理やり連れていかれて、記憶をなくすくらい怖くて、それ以来お化け屋敷が苦手です。
大人になって富士急ハイランドの某お化け屋敷に、「もう大人だし全然平気」で入ったのですが、友達の鼓膜を破りそうなほどの声を出して(たぶん大声コンテストだったら一位)、スタッフの方にもきっとご迷惑をおかけいたしました。
懲りないもので、今ならまた行けるんじゃないかと思うのですが…。

さて、この驚く、怖いという感情ですが、一見同じようでいて、東洋医学的には全く違うんですね。
何が言いたいのかというと、動物にもそういった感情がちゃんとあって、まず、胃腸が弱い子の場合で怖がりの場合とそうでない場合。同じ怖がりといってもお話を伺っていると、その感情も行動もまったく違うことがわかります。
たとえば、胃腸が弱くて吠えて困っているので何とかしてください、というご相談があった場合を考えます。
怒って向かってきながら吠える場合は東洋医学の『五臓』でいう『肝』、喜んで興奮してる場合は『心』が、怖がって椅子の下などに隠れながら吠える場合は『腎』が影響しています。
余談ですが、逆に吠えないけど胃腸が弱い場合は、穏やかに尻尾を振っている子は『脾』、無関心で無表情の場合は『肺』が影響します。
それぞれ、性格の違うこれらの子がみんなお腹が弱いとしましょう。
東洋医学ではこの場合、治療が大きく変わるのです。感情や性格、もちろんそれ以外の要因も考えて診断(正確には『論証』といいます)をします。
これを『同病異治』といいます。同じ病気だけど治療が異なる、という意味ですね。反対の言葉で『胃病同治』という言葉もあります。違う病気だけれども体質や『証』が同じなら治療が同じ、という意味です。
これは東洋医学の治療が症状ではなく、体質やその子の根本的な問題を解決しようとしていることを最も如実に表している言葉だと思います。
なので、この症状にはこの漢方!というのは違うということですね。
ベースとなる『証』を考えて、その子の体質に合った治療すると、お腹と吠えるという一見まったく違うジャンルような症状も一緒に改善することがあります(もちろん生まれ持った性格は変えられませんが…)。
ここが西洋医学とは大きく違うところで良い点です。東洋医学は、万能でも魔法のような治療ではありませんが、体質に合うとときにとても良い効果が出ることがあります。
診察の際には、これは関係ないかな、と思うことでも躊躇せず、性格や特徴、癖なども教えてくださいね。

お盆の休診日のお知らせ

みなさんこんにちは。
梅雨が明けませんね。むくみ体質の自分にとってはなんだかべとべとしてすっきりしません。
さて、お盆のお休みのお知らせです。
今年は山の日があったりして、ゴールデンウィークみたいになるんですね。

8月12日(水) 午後休診(通常通り)
8月13日(木) 休診
8月14日(金) 休診
8月15日(土) 通常通り

となっております。どうぞよろしくお願いいたします。

夏休み、お盆休みだといってもなんだか純粋に楽しくない日が続いているというか…。ワクチンもそうですが、治療薬ができてくれるとだいぶ状況は変わるんだけどなぁ…と毎日思っています。

適度な運動と、栄養、休息。
これが大事なんですが、なかなか完璧にできている方は少ないと思います。
焼け石に水といわれそうですが、最近またウォーキング再開しました。朝すればいいのですが、朝は本当に弱いたちなので夜歩いています。夜道怖い。いや、夜な夜な逆に怖がらせてる??? 気を付けます…。

これからは『湿邪』だけではなく、『暑邪』がやってきます。熱中症がそのもっともたるものですね。むくんで暑さに弱い場合は夏野菜がおすすめです。採りすぎるとかえって体を冷やすので、薬味を取って気血を巡らせましょう。各種の薬味には食欲増進作用やストレス解消作用もあります。ワンちゃん、猫ちゃんには薬味はもちろんだめですよ!気を付けてくださいね。
先日、久しぶりに新潟市の『哈爾濱漢方薬局』と隣の漢方カフェ『めぐり』さんに行ってきました。処方していただいた漢方薬は胃腸虚弱による湿を排除する漢方薬でした。隣のカフェでは薬膳レモネードをテイクアウトしました。薬膳が入っていてレモンの輪切りまで全部食べることができました。写真撮っておけばよかった…。一緒に買ったハトムギちゃん。むくみにいいそうです。香ばしくてめちゃくちゃおいしい!食べすぎ注意です。

あれ?そういえば、昔ハトムギの親分みたいなポップコーン???がありましたよね。
名前なんだったっけ…。ちょっと苦くてちょっと甘くて、ほら…。
だめだこりゃ。記憶力良くする漢方薬必要だな…。
それではみなさん体に気を付けて過ごしてくださいね(汗)!

7月の診療時間変更のお知らせと湿熱とパンチ(ちゃん)

みなさんこんにちは。
自粛生活にもすっかり慣れてしまって、休みはどこにも行かないで1日中ツタンカーメンになっているのが普通になってしまいました。
これではいかんです。そう思い、自宅での運動は継続しています。テレビを見ながらやるのでついつい腹筋運動が止まってしまいます…。

7月の診療時間変更のお知らせです。

7月28日(火)午後  16時15分から18時00分までの受付

となっております。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

最近、つらい症状を抱えている子が本当に多いです。5月末から6月中ずっとです。申し訳ないと思いつつ、ブログの更新ができる状態ではありませんでした。
胃腸症状、発熱、膵炎、心疾患や腎疾患など持病の悪化…挙げればきりがありませんが、とにかくなんでこうもみんな同時期に具合が悪くなるのだろうと思いました。
この時期はやっぱり、状況を考えるとやっぱり『湿(しつ)』そして、『熱(ねつ)』、これらをあわせて『湿熱(しつねつ)』といいます。湿はむくみやだるさ、関節などの痛み、胃腸障害などが特徴で、漢方の世界(本当は中獣医学)ではそれがたまっていると熱を発するといわれています。そしてその熱は漢方でいうところの『肝(かん)』『心(しん)』『脾(ひ)』を傷害します。そうすると、食欲不振、発熱、不眠、イライラ、夜鳴き…たくさんの悪い熱を伴った状況に陥ります。重症度によってはより深刻な状態になります。
実はこれ、自分のことでもあって、もともと自分はどうやらもともと『腎(じん)』が弱く、『湿(しつ)』がたまりやすい体質のようです。この体質は老化が速い(例えば白髪とか、筋肉の衰えとか、顔のしわとか…)、胃腸が弱い(すぐトイレに行く)、だるくなりやすい、疲れやすいとか、めまい、こういった体質です。これらのなじみのない用語は一回自分で自分の体質(『証(しょう)』といいます)を知るととっても身近なものになります。
自分の本当に困っている症状は、めまい、です。疲れるとすぐ出ます。弱いのから強いのまで。でも、強いめまいが出たら逆に「あ、休まなきゃ」と考えるようにしています。これ、体のサイン(悲鳴ともいう…)ですから、これを大事に考え、自分で未然に対処する(『養生(ようじょう)』する)、のは漢方、中医学の基本中の基本、とっても大事です!!!
人間用ですが、こちらの未病チェックシートはどうでしょう。質問に答えていくと自分の体質がわかります。
今探してたら新しいサイト見つけました。 質問が60問もある! 試しに自分でやってみたら…

ほらね…ほらね…?
体型までそっくりじゃないですか。結果を読むとお酒を控えてなんて書いてあります。なんか無駄に傷ついたじゃないですか…(自業自得)。

さて! 今月のワンちゃん紹介。N市のラブラドール、パンチ君。なんと14才5か月! とっても長生きですが、とっても元気でご機嫌がいいです。目つきがいいでしょう?目つきがしっかりしている子はとても治療によく反応してくれるんです。

この子は背中に痛みがあって、たまにつらくなります。痛みが出ると体が側弯(曲がってそること)し、声が出たりします。普段から漢方薬2種と頓服の鎮痛剤で治療しています。NSAIDsに代表される鎮痛剤は若齢の子と高齢の子には副作用が出やすかったり、体質によっては全く受け付けない子もいます。人間でも頭痛薬が合わない方、いますもんね。パンチちゃんは痛みが出ないように時々鍼に来てくれます。滑り止めの『ヨガマット』これは本当に役に立ちます。マニィちゃんちの飼い主さんに教えてもらいました。

いつも痛みに注意して、痛み止め効果のある漢方薬をいつもベースに考えていたのですが、あまり反応が良くない時があり、方針を変更し2種類使っている漢方薬の1つを、体の『気』を高めるものに変更したところ、てきめんに元気が出て、体の痛みも引いたようでした。
やはり漢方は思い込みでなく、その時々の体質をちゃんと見極めて、症状にとらわれずに考えるべきだと、とても勉強になった出来事でした。

パンチちゃん、また鍼に来て、ますます元気に長生きしましょうね!
みなさんも、いろいろ大変なことがあると思いますが、こちらにお役に立てることがあったら何でも話してくださいね。

4月の診察時間変更につきまして

みなさんこんにちは。
世界中が大混乱に陥っていますが、いかがお過ごしでしょうか。
自然災害についてもそうですが、まさかこんなことが起こるとは、というのが正直な気持ちです。
一刻も早く、事態が収束に向かうといいですね…。

さて4月の診察時間変更です。ご案内が遅くなりました。申し訳ございません。
狂犬病集合注射のため、以下2日間に変更がございます。

 

4月23日(木) 午前休診 午後通常通り
4月25日(土) 午前通常通り 午後受付16時より18時まで

 

上記のようになっております。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

最近、セキレイがよく遊びに来ます。
一羽がよく来てたと思ってたら、友達を連れてきました。この2羽、たまに車の上で自由にしています。
下の1羽がすっごくこっちを見てますが…知り合いでしょうか。

それではみなさんも体を大事にしてお過ごしくださいね。

漢方と鍼と体質改善と新しいパンフレット

みなさんこんにちは。
なんだかタイトルが90年代にはやった曲のタイトルのような。

しかし…本当に大変なことになっていますね…。雪も全然降らなかったですし。
こちらも会議や集まりといったものがほとんどすべて中止になっています。
つくづく、感染症は侮れないんだなと思い知らされます。一日も早く落ち着いた日々に戻れることを切に願っています。

先日、香港の犬から低レベルのウィルスが検出されたとの報道がありました。
今のところ、犬の体の中で増殖して伝播して、というわけではなさそうなので、冷静に見ていて大丈夫なようです。
ただし、情報収集は常に行っていきます。

さて、少し話題を変えます。
いつも、東洋医学や鍼漢方その他の書籍を探すのが大好きなのですが、「これは読みやすい、わかりやすい、自分の言いたいことが全部書かれている!」というヒト向けのマンガを発見しました。動物向けじゃなくてすみません。でも共通する部分がたくさんあるので、こういう考え方で診療を行っているんですよ、という内容です。

「漢方嫁日記 体質改善編」

目次はこんなです。

中身をちょっとだけ…。

待合室の本棚に置いておきますので読んでみてくださいね。

イヌやネコや動物には人と同じようにちゃんと体質があって、寒がり、暑がり、胃腸が強い弱い、性格の違いなどがあります。
東洋医学はその部分にアプローチするのがとっても得意で、病気の手前「未病(みびょう)」を治療したり、病気になりにくい、あるいはいつも同じ症状を繰り返す子にそうならないようにするよう働きかけます。
鍼は痛いときだけする、というイメージがありますが、全然そんなことはなくて、胃腸疾患やストレス疾患、幅広い病気に対して効果があります。漢方薬もそうです。つらい症状があるときだけじゃなくて、体質改善の効果もあると思っています。
その大きな理由のひとつは、「本人の持っている力を調整して引き出すから」と思っています。

動物に対する東洋医学の治療をもっともっと知っていただきたい、そんな願いから病院のパンフレットをリニューアルしました。ここのロゴマークをデザインしていただいた新潟市の カメガイアートデザイン さんに作っていただきました。何度も打ち合わせして、とってもかわいく出来上がりましたので、病院に来られたらぜひ持って帰られてくださいね。
中身をちょっとだけ…。

それではみなさん、どうか体に気を付けて、この状況を乗り越えましょうね!