咳と燥邪の話と〇〇〇に注意!?

みなさんこんにちは!
せっかく落ち着いてきてたのに、また大変になってきましたね。
やっとみんなが動き出して、楽しい雰囲気になってきてたのに、憎いウィルスです。
ニュースやワイドショーでは今年の冬からずーっとこの話題ですもんね。みんながこれだけ我慢しているのに、この国では暴動とか起きないんですから、本当に我慢強い国だと思います。

さて、先日フラっと紅葉を見てきました。というよりはラーメンを食べたついでに…ですが(汗)
そこでこんなものを見つけました。

最近この話題が多かったですよね。最近近所でイノシシの足跡があったと速報がありました。後ろからどつかれたらどうしよう…。
それはさておき、同じエリアにこんな写真が。

え?アヒルと熊が同列? どうして注意しなければならないのか結局わかりませんでした。熊のに比べてポップな気が…。でももしかしたら、襲ってくるのかも? アヒルがかわいいから注意とか?

さてさて、秋は乾燥の季節です。
乾燥するとどうなるか。動物でいうと肌荒れ、咳が出やすくなるなどが多いでしょうか。特に大変なのが咳ですよね。
咳を一日中していると、本人も眠れませんし、家族の方も眠れません。動物も人間も体力も相当消費します。これは『燥邪』が悪さをするためで、漢方でいう『肺』は(一般的な呼吸器としての肺とは概念が違います)、常に潤っていなければならず、乾燥すると燥邪はすぐに肺に侵入して肺を乾かします。乾燥に弱い肺は機能低下に陥り、咳が出る、これが漢方の咳の概念の一つです。しかも老齢になると『腎の気』が落ちて、『腎虚』になります。腎虚になると肺の気を引っ張れず、肺の機能はさらに落ちます。老齢の子の咳がなかなか治らないのは『腎虚』が絡んでいると思います。この場合は肺の治療をするだけではなく、腎虚も解決するような漢方薬や鍼治療を行います。漢方は肺を潤して、腎の気を補うような漢方薬が選ばれます。
なかなか完全な解決は難しいのですが、それでも眠れる時間が長くなったり、咳が弱まったりするだけでも、本人のみならず、家族の方はとても楽になると思います。
咳の原因は多様です。心臓の病気のせいだったり重いこともありますので、レントゲンなどの検査も行いますよ。
咳にお悩みの方は一度ご相談にいらしてはいかがでしょうか。

最後に、小千谷市の山本山からの風景です。きれいですね。カフェができてました。食べる甘酒、おいしかったです。
たしか、カフェは今月の週末までの期間だったような? 雪で冬はやらないようですよ。 カレーが有名らしいのですが、カレー食べられませんでした。残念…。

一日も早く、みんなで安心した楽しい毎日が送れますように…。

おかげさまでまる3年が過ぎました それと寒邪の話

みなさんこんにちは!
やっと世の中が少しずつ動き出しましたね。このまま完璧とは言えなくても、前に近い生活が送れるようになるといいですね。
本当であればオリンピックも終わって、金メダルがいくつとかあの選手がよかったとかそんな話ができていたはずなのに、本当に何が起こるかわからないものです。
自分の中では、新型ウィルスが動物間で流行していないことはせめてもの救いと思っています。動物に感染したようだ、という情報は世界各国でいくつかあるようですが、動物間で感染成立流行、というのはまだないようです。もしこれが起こったら、考えるだけでも恐ろしいです…。

さて、早いものでウッディ動物病院が開院してから9月27日でまる3年が経ちました。
素敵なお花が届きましたよ! 本当にありがとうございます!!

開院日を覚えていて下さるなんて感激です。
東洋医学を前面に出した動物病院が受け入れられるのか本当に不安でしたが、今では市外遠方からもわざわざ、鍼治療、漢方治療を求めていただけています。お問い合わせもずいぶん増えてきました。
もちろん、病気の種類やその子との相性によっては、良い効果が出ないこともありますが、良い効果が出ると飼主さんは本当に喜んでくださいます。
これからも動物の生活や治療に少しでもお役に立てるよう頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、最近めっきり寒くなりました。季節の変化がとても急です。
急な気温の変化が起こると、体調が崩れます。東洋医学的に、この季節の場合には本来は『燥邪』、つまり乾きが問題になります。肌がカサカサになったり、咳が出たり。でもこれだけ急に寒くなると問題になるのは『寒邪』です。寒邪は体の中に寒さとして侵入します。そして寒気を起こします。体表部から入った寒邪は体表部での戦いに勝つと、さらに侵入し、胃腸障害などを起こします。また痛みとしてあらわれることもあり、背中や首が弱い子、例えば持病として椎間板ヘルニアや神経筋疾患がある子は頸背部痛として症状を表します。
あとは一般論として、寒さは体の抵抗力を落とします。抵抗力は免疫力ともいわれますが、免疫が弱るととにかくいろんな問題が起こります。だから体を冷やさないように、と常々言われているのですね。

ここで簡単に動物の体を温められる方法をお教えします。
1 濡らしたタオルを絞って、レンジで温めます。
人間の手で触って熱くないくらい、ずっと触っていられるくらいの温度に温めてください。
2 腰や首の上に数分温かいタオルを当てます。
3 マッサージが好きな子は、この後軽くさすってあげてください。
これだけです。
首の付け根の背部と腰の上(しっぽの付け根の頭側)には、重要な『陽』のツボがあります。ここを温めると経絡に沿って体全体を温めることができます。
科学的に言えば血液に乗って温まっていくのでしょうが、首の後ろと腰の上は人間でも温めてもらうと気持ちがよいですよね。
ただ、嫌がったらやめてください。また真冬でも暑がりの子には逆効果なことがありますので注意してください。
くれぐれもやけどに気を付けて、気持ちよさそうだったら1回数分を1日に2~3回やってあげるとよいと思います。

人間も動物も体を冷やすとよくありません。
風邪をひかないようにみんなで気をつけましょうね。
痛みだけでなく、こんな時に鍼漢方ってどうなのかな、と思ったら遠慮なくお問い合わせください。
お待ちしております。

驚く怖がりにもいろいろ 同病異治のお話 ウッディ動物病院 in ウッディ動物病院2追加

みなさんこんにちは。

ウッディ動物病院ももうすぐ3歳。早い…早すぎる…。
そんなお祝いに、お菓子のお家を頂きました。実は2回目。いやはや、このクオリティの高さには驚かされます。
中にはびっくりシュークリームがいくつも入っていて、おいしくいただきましたです。
本当にありがとうございます。2枚目のバックのチャーハンは気にしないでください(汗)

毎日暑いですね。昼間に土手をウォーキングしていると頭が焼けそうです。なので夜歩いているのですが、満月が昇ってくる日がありました。結構きれいでした。横に光っている星は木星です。映っていませんが真横に土星、肉眼でも見えませんが冥王星、ちょっと離れた同じエリアに海王星があります。なんだかすごいですね。惑星が集まると何かあるんじゃなかったですっけ???
ってしばらくしてたらまた同じエリアに火星が昇ってきたという…こんなの見たことないのですが、本当に大丈夫???と大きなお世話なことを思いながら土手を歩くのでした…。

最近自分が飲んでいる漢方薬は悪い水(『痰湿』といいます)を追い出す働きがあります。そんなに激しい痩せるような運動していないのですが、体重が3㎏近く減りました。ということは、そんなに水をためて…ということです。
どうして水をそんなにためてしまうのかというと、冷たいものの飲みすぎや代謝の低下、東洋医学的に言うと、自分は腎が弱いので、腎陽が足りないのだと思います。冷たいものの飲みすぎ…やっぱり毎晩の『おビール』でしょうかねぇ…違うと信じたいですけどねぇ…。

さて、突然ですが、お化け屋敷が大の苦手です(ほんとに突然何を言うか)。
最近は密を防止するために、車に乗って車の外から怖がらせてくれるサービスもあるようですが、みなさんはお化け屋敷得意ですか?
自分は、小さい頃の地域のお祭りでお化け屋敷があって、その入り口のところにろくろ首のオブジェがあって、一定間隔であがったりさがったり。小学生くらいの時でしょうか、そこに無理やり連れていかれて、記憶をなくすくらい怖くて、それ以来お化け屋敷が苦手です。
大人になって富士急ハイランドの某お化け屋敷に、「もう大人だし全然平気」で入ったのですが、友達の鼓膜を破りそうなほどの声を出して(たぶん大声コンテストだったら一位)、スタッフの方にもきっとご迷惑をおかけいたしました。
懲りないもので、今ならまた行けるんじゃないかと思うのですが…。

さて、この驚く、怖いという感情ですが、一見同じようでいて、東洋医学的には全く違うんですね。
何が言いたいのかというと、動物にもそういった感情がちゃんとあって、まず、胃腸が弱い子の場合で怖がりの場合とそうでない場合。同じ怖がりといってもお話を伺っていると、その感情も行動もまったく違うことがわかります。
たとえば、胃腸が弱くて吠えて困っているので何とかしてください、というご相談があった場合を考えます。
怒って向かってきながら吠える場合は東洋医学の『五臓』でいう『肝』、喜んで興奮してる場合は『心』が、怖がって椅子の下などに隠れながら吠える場合は『腎』が影響しています。
余談ですが、逆に吠えないけど胃腸が弱い場合は、穏やかに尻尾を振っている子は『脾』、無関心で無表情の場合は『肺』が影響します。
それぞれ、性格の違うこれらの子がみんなお腹が弱いとしましょう。
東洋医学ではこの場合、治療が大きく変わるのです。感情や性格、もちろんそれ以外の要因も考えて診断(正確には『論証』といいます)をします。
これを『同病異治』といいます。同じ病気だけど治療が異なる、という意味ですね。反対の言葉で『胃病同治』という言葉もあります。違う病気だけれども体質や『証』が同じなら治療が同じ、という意味です。
これは東洋医学の治療が症状ではなく、体質やその子の根本的な問題を解決しようとしていることを最も如実に表している言葉だと思います。
なので、この症状にはこの漢方!というのは違うということですね。
ベースとなる『証』を考えて、その子の体質に合った治療すると、お腹と吠えるという一見まったく違うジャンルような症状も一緒に改善することがあります(もちろん生まれ持った性格は変えられませんが…)。
ここが西洋医学とは大きく違うところで良い点です。東洋医学は、万能でも魔法のような治療ではありませんが、体質に合うとときにとても良い効果が出ることがあります。
診察の際には、これは関係ないかな、と思うことでも躊躇せず、性格や特徴、癖なども教えてくださいね。

お盆の休診日のお知らせ

みなさんこんにちは。
梅雨が明けませんね。むくみ体質の自分にとってはなんだかべとべとしてすっきりしません。
さて、お盆のお休みのお知らせです。
今年は山の日があったりして、ゴールデンウィークみたいになるんですね。

8月12日(水) 午後休診(通常通り)
8月13日(木) 休診
8月14日(金) 休診
8月15日(土) 通常通り

となっております。どうぞよろしくお願いいたします。

夏休み、お盆休みだといってもなんだか純粋に楽しくない日が続いているというか…。ワクチンもそうですが、治療薬ができてくれるとだいぶ状況は変わるんだけどなぁ…と毎日思っています。

適度な運動と、栄養、休息。
これが大事なんですが、なかなか完璧にできている方は少ないと思います。
焼け石に水といわれそうですが、最近またウォーキング再開しました。朝すればいいのですが、朝は本当に弱いたちなので夜歩いています。夜道怖い。いや、夜な夜な逆に怖がらせてる??? 気を付けます…。

これからは『湿邪』だけではなく、『暑邪』がやってきます。熱中症がそのもっともたるものですね。むくんで暑さに弱い場合は夏野菜がおすすめです。採りすぎるとかえって体を冷やすので、薬味を取って気血を巡らせましょう。各種の薬味には食欲増進作用やストレス解消作用もあります。ワンちゃん、猫ちゃんには薬味はもちろんだめですよ!気を付けてくださいね。
先日、久しぶりに新潟市の『哈爾濱漢方薬局』と隣の漢方カフェ『めぐり』さんに行ってきました。処方していただいた漢方薬は胃腸虚弱による湿を排除する漢方薬でした。隣のカフェでは薬膳レモネードをテイクアウトしました。薬膳が入っていてレモンの輪切りまで全部食べることができました。写真撮っておけばよかった…。一緒に買ったハトムギちゃん。むくみにいいそうです。香ばしくてめちゃくちゃおいしい!食べすぎ注意です。

あれ?そういえば、昔ハトムギの親分みたいなポップコーン???がありましたよね。
名前なんだったっけ…。ちょっと苦くてちょっと甘くて、ほら…。
だめだこりゃ。記憶力良くする漢方薬必要だな…。
それではみなさん体に気を付けて過ごしてくださいね(汗)!

7月の診療時間変更のお知らせと湿熱とパンチ(ちゃん)

みなさんこんにちは。
自粛生活にもすっかり慣れてしまって、休みはどこにも行かないで1日中ツタンカーメンになっているのが普通になってしまいました。
これではいかんです。そう思い、自宅での運動は継続しています。テレビを見ながらやるのでついつい腹筋運動が止まってしまいます…。

7月の診療時間変更のお知らせです。

7月28日(火)午後  16時15分から18時00分までの受付

となっております。ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

最近、つらい症状を抱えている子が本当に多いです。5月末から6月中ずっとです。申し訳ないと思いつつ、ブログの更新ができる状態ではありませんでした。
胃腸症状、発熱、膵炎、心疾患や腎疾患など持病の悪化…挙げればきりがありませんが、とにかくなんでこうもみんな同時期に具合が悪くなるのだろうと思いました。
この時期はやっぱり、状況を考えるとやっぱり『湿(しつ)』そして、『熱(ねつ)』、これらをあわせて『湿熱(しつねつ)』といいます。湿はむくみやだるさ、関節などの痛み、胃腸障害などが特徴で、漢方の世界(本当は中獣医学)ではそれがたまっていると熱を発するといわれています。そしてその熱は漢方でいうところの『肝(かん)』『心(しん)』『脾(ひ)』を傷害します。そうすると、食欲不振、発熱、不眠、イライラ、夜鳴き…たくさんの悪い熱を伴った状況に陥ります。重症度によってはより深刻な状態になります。
実はこれ、自分のことでもあって、もともと自分はどうやらもともと『腎(じん)』が弱く、『湿(しつ)』がたまりやすい体質のようです。この体質は老化が速い(例えば白髪とか、筋肉の衰えとか、顔のしわとか…)、胃腸が弱い(すぐトイレに行く)、だるくなりやすい、疲れやすいとか、めまい、こういった体質です。これらのなじみのない用語は一回自分で自分の体質(『証(しょう)』といいます)を知るととっても身近なものになります。
自分の本当に困っている症状は、めまい、です。疲れるとすぐ出ます。弱いのから強いのまで。でも、強いめまいが出たら逆に「あ、休まなきゃ」と考えるようにしています。これ、体のサイン(悲鳴ともいう…)ですから、これを大事に考え、自分で未然に対処する(『養生(ようじょう)』する)、のは漢方、中医学の基本中の基本、とっても大事です!!!
人間用ですが、こちらの未病チェックシートはどうでしょう。質問に答えていくと自分の体質がわかります。
今探してたら新しいサイト見つけました。 質問が60問もある! 試しに自分でやってみたら…

ほらね…ほらね…?
体型までそっくりじゃないですか。結果を読むとお酒を控えてなんて書いてあります。なんか無駄に傷ついたじゃないですか…(自業自得)。

さて! 今月のワンちゃん紹介。N市のラブラドール、パンチ君。なんと14才5か月! とっても長生きですが、とっても元気でご機嫌がいいです。目つきがいいでしょう?目つきがしっかりしている子はとても治療によく反応してくれるんです。

この子は背中に痛みがあって、たまにつらくなります。痛みが出ると体が側弯(曲がってそること)し、声が出たりします。普段から漢方薬2種と頓服の鎮痛剤で治療しています。NSAIDsに代表される鎮痛剤は若齢の子と高齢の子には副作用が出やすかったり、体質によっては全く受け付けない子もいます。人間でも頭痛薬が合わない方、いますもんね。パンチちゃんは痛みが出ないように時々鍼に来てくれます。滑り止めの『ヨガマット』これは本当に役に立ちます。マニィちゃんちの飼い主さんに教えてもらいました。

いつも痛みに注意して、痛み止め効果のある漢方薬をいつもベースに考えていたのですが、あまり反応が良くない時があり、方針を変更し2種類使っている漢方薬の1つを、体の『気』を高めるものに変更したところ、てきめんに元気が出て、体の痛みも引いたようでした。
やはり漢方は思い込みでなく、その時々の体質をちゃんと見極めて、症状にとらわれずに考えるべきだと、とても勉強になった出来事でした。

パンチちゃん、また鍼に来て、ますます元気に長生きしましょうね!
みなさんも、いろいろ大変なことがあると思いますが、こちらにお役に立てることがあったら何でも話してくださいね。